大阪万博に行ってきました

総務課の渡邉です。


少し前の6月半ばに「EXPO 2025 大阪・関西万博」に行ってきました。
2025年大阪・関西万博は、 2005年に開催された愛・地球博に続き、
20年ぶりに日本で開催される国際博覧会になります。


今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」ということで、
世界各国から人やモノが集まり、新たなアイデアを創造発信するイベントとなっており、
150以上の国と地域が参加し、それぞれの文化的遺産や技術革新を反映した
個性豊かなパビリオンが集結しているとのこと・・・・

入場チケットは購入できたのですが、
直前までパビリオンの予約が一件も取れていないままの当日を迎えてしまった為、
予約なしで入場できるパビリオンを優先的に周りながら、
当日目当てのパビリオンのチケットを入手しなければならない事態に・・・


当日、9時開場の1時間以上前に会場に到着しましたが、
すでに長い行列が発生しておりました。
平日なのに何故?

行列の半分は海外の方々。これが万博のパワーなのでしょうか??
どうやら少し侮っていたようです。

会場時間になるとゲートが解放されて一気に人の波が会場内に流れ込んでいきます。
「走らないでください」とアナウンスが鳴り響く中、
爆走している方々を尻目に私達は通常の約1.5倍の速度で
最初のターゲットとなるパビリオンへ向かいました。


最初のターゲット「アメリカ館」
壁面に設置された巨大な2面のLEDスクリーンと黒い建造物が目を引くパビリオンです。
予約なしで入場できるパビリオンの一つであるアメリカ館ですが、
それ故に来場者が集中するようで、既に行列発生。
隣のフランス館に目をやると、そこでも行列発生。
はい、並びます。

ちなみにこの日は晴天で最高気温は34℃。
じわじわと暑さが私達を襲ってきます。
みなさん、それぞれ暑さ対策の準備をしておりましたが、とても辛そうです。

1時間ほど並んでようやく入場できましたが、
途中熱中症で体調を崩し搬送される来場者の姿を見かけました。

アメリカ館のテーマは
「共に創出できることを想像しよう」(Imagine What We Can Create Together)


パンフレットによると、このテーマを通して、
持続可能な社会の実現、宇宙探査の推進、教育の発展、そして起業家精神の育成といった、
未来に向けた重要な分野におけるアメリカの貢献と、世界との連携を来場者に伝える・・・
とあります。
難しいことは解かりませんが、私が注目していたのは体験型展示です。


アメリカ館の目玉展示の一つとして、
宇宙探査における没入型展示が用意されています。
展示では、人類史上最も偉大な冒険の一つである宇宙探査の歴史を、
アポロ計画から現在進行中のアルテミス計画
(月を拠点として、いずれは火星に人類を送る計画)
まで辿ることができます。


中でも注目されるのは「打ち上げ:月へ!そしてその先へ」と題されたコーナー!!
ここでは、正面、左右、そして頭上にも設置された巨大なLEDスクリーンによって、
スピード感あふれる迫力満点の映像が上映され、
NASAのロケットが月へと打ち上げられる様子を、
まるでその場にいるかのように疑似体験できます。


さらに、1970年に開催された大阪万博で、当時の日本を熱狂させた「月の石」が、
今回再び展示されていました。
この「月の石」は、アポロ計画最後の有人月面着陸となった
アポロ17号が持ち帰ったなかなかのレアものです。


この日は特に来場者が多く、
誘導員の指示に従いながらの急ぎ足鑑賞になってしまい、
目視できた時間はおよそ2秒、写真を撮る間もありませんでした。
残念!!


パビリオンから出ると、入口には長蛇の列がすごい。さらに長くなっている感じ。
次のターゲットであるイタリア館に向かいます。

イタリア館のテーマは、
「Art regenerates Life(芸術が命を再生する)」です。
このフレーズには、数千年にわたるイタリアの歴史と芸術文化の力が込められているそうです。
実際、私達家族もパビリオンに展示されている貴重な美術品が見たくて並びました。


並んだのですが・・・・案内係の方に、
「入館まで4時間はかかりますよ」と言われたのでビックリしました。
家族会議の結果、せっかくの万博だから頑張って並ぼうということに・・・・

結果・・・・最終的に、6時間近く並ぶことになってしまいました。
午前中に並んで、入館できたのは夕方の5時頃。17時ですよ!!
6時間並ぶ経験は私も初めての経験です。


今回の万博のシンボルである大屋根リングの下が行列の待機場所だったことで、
直接日差しに当たらなかった事は幸いでしたが、
それでも暑いことには変わりません。
非常に苦しい持久戦でした。
正直何度も心が折れそうになりました。


ですが、悪いことばかりではなく、ラッキーこともありました。
並んでいる間に私が一番行きたかった「ガンダムパビリオン」のチケットが取れたのです。
突発的なキャンセルがあったのでしょうか?
今まで取れなかったのでまさに奇跡です。

おしゃれなデザインのイタリア館の内部も劣らずお洒落。
最初に訪れる展示ゾーンでは大型スクリーンを用いた映像体験ができます。


スクリーンの先に展示スペースが設けられているのですが、
天井から吊るされている飛行機の模型がまず目にはいります。


そして中央に白い巨人の姿が見えました。
古代ローマ時代の「ファルネーゼ・アトラス」
高さ約2メートル、重さ2トンもある紀元2世紀の大理石彫刻で、
ナポリ国立考古学博物館の至宝・・・


大阪万博2025におけるイタリア館のシンボルと言えるでしょう。
もちろん日本初公開です。ありがとう万博!!


次に「キリストの復活」
「キリストの復活」は、ルネサンス期を生きた彫刻家、ミケランジェロの作品


普段所蔵されているのは、ラツィオ州バッサーノ・ロマーノにある
「サン・ヴィンチェンツォ・マルティーレ教会」のため、
直接見られるのは貴重な機会で、大阪公開は初。


最後に、イタリアン・バチカン美術館から特別出展されている
カラヴァッジョの「The Deposition(キリスト降架)」
大変貴重な絵画でして門外不出の名作。

カラヴァッジョ好きの妻は興奮を露にしながらパシャパシャ撮影。
絵画の知識のない私も何となく凄い作品を見ることができたと
ありがたい気持ちでいっぱいになりました。

何しろ本物ですから。
イタリアに行かないと見ることのできない作品ですから。


この3作品が見られただけで、大満足。本当に素晴らしい作品でした。
時間に余裕があれば、6時間待って鑑賞する価値はあると思いますよ。

パビリオン内には、現地のイタリアンさながらの味が楽しめるレストランがあります。
パスタやティラミスなど王道メニューはもちろん、
地域ごとの郷土料理も提供されていました。
こちらはテレビ番組等でも紹介されていたので大人気。
満席で行列発生。
素通りしてパビリオンの屋上へ移動。


イタリア館の屋上は庭園になっており、景色がかなり良いです。
心と身体が癒されました。
大屋根リングがとても綺麗・・・
次のターゲットであるガンダムパビリオンの入場時間まで1時間ほど、
大屋根リングに向かいます。


※移動中遠くから姿が見えるガンダムの巨体


エスカレーターで大屋根リングに昇るのですが、
ここでもお馴染みの行列待ち。
後で気づいたのですが、リング下にエレベーターが設置されていました。
でもエスカレーターからの景色はとても良かったです。


夕方の18時頃ですが、たくさんの観光客が大屋根リングに昇っていました。
万博会場が見渡せ眺めがとても良い。


こう見ますと、会場の広さとリングの巨大さが実感できます。


不思議な形のパビリオンが立ち並んでいる万博会場はまるで異世界のようで、
言葉に言い表せない気分になりました。

それでは最後のパビリオンへ移動します・・・


「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」
ガンダムパビリオンのテーマは、「ガンダムを通して世界中の人々とつながり、
ともに「未来」を考えるきっかけの場とすることを目指す」になります。

大分薄暗くなってきましたが、圧倒的な存在感を放つ白い巨人。
こちらは、関西初登場となる高さ約17mの実物大ガンダム像「RX-78F00/E ガンダム」ですが、
実は2020年12月から2024年3月に開催した「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」で展示された
実物大ガンダム像に一部パーツを追加された再生ガンダムなんですね。


横浜ガンダムは私も見に行きましたが、
万博ガンダムは片膝をついたポーズなので、
頭部や胸部が近い距離から確認出来るのである意味迫力満点。


頭部メインカメラが発光するギミックや
胸部ダクトから蒸気が排出されるギミックもあります。


常に多くの来場者が集まっていて、ガンダムの人気の高さには驚かされます。
何が凄いかと申しますと、国籍問わず、老若男女が集まって記念写真を撮っていることです。

・・・ガンダムを通して世界中の人々とつながる・・・
なるほど、確かにと感心しました。


来館者はパビリオンに入場すると
「夢洲ターミナル」から軌道エレベーターで宇宙ステーション
「スタージャブロー」に向かうという
「宇宙世紀」的な旅行を没入型ストーリーで体験することになります。

パビリオンに入るとそこは、軌道エレベーターの夢洲ターミナル搭乗ロビー
SF映画の世界に入り込んだかのような非日常感・・・

地上3万6千キロ離れた空の向こうの宇宙ステーションへ向かうことになるのです。


搭乗前には、宇宙世紀の歴史等を映像で説明を受け、
案内係の緑とピンクのハロに導かれながら、
軌道エレベーターに乗り込みます。


円形のエレベーターに搭乗すると、壁のディスプレーに外の景色が映し出され、
振動とともに宇宙へ上昇していく臨場感を体感。
※本当に床が振動しているので雰囲気満点


途中で作業用のザクが現れて、ビックリ!同行してくれる演出に思わずニヤリ。


上昇中のエレベーターの中から、地上から空、そして宇宙の景色・・・


宇宙ステーション「スタージャブロー」に到着


到着した「スタージャブロー」では、
巨大な窓から宇宙空間を一望することが出来るので、
スペースデブリの回収など、モビルスーツが兵器ではなく作業用機械として
平和利用される様子を間近に見ることができます。


※感覚的には水族館の巨大水槽の中を泳ぐ魚達を鑑賞している感じ近いかも・・・
※よく見ると珍しい???モビルスーツの姿も・・・


ほのぼのした雰囲気から一変!突然トラブル発生!!
見学は中止になり、来館者は緊急退避ポッドに移動する事態に。

緊急退避ポッドの中でも、外の様子(宇宙空間)がモニターされているので、
奮戦するモビルスーツ達の活躍が確認できます。


迫力満点映像を観るか、写真を撮るのか、
どうすれば良いのか悩んでしまいました。


そして、私達が乗っている緊急退避ポッドが大ピンチ


私達を助けてくれたG様の雄姿・・・


大気圏を抜けて無事に夢洲に帰還して終了となります。


施設の外に出ると実物大ガンダム像の背中が見えてきます。
(我々より先に夢洲に到着していたんですね。お疲れ様でした)

パビリオン横にはガンダムの歴史を紹介する巨大ボードが設置されており、
こちらは入場予約がかなわなかった来場者も見学可能。
しかし夜になっていてよく見えませんでした。


スペースコロニーの大型模型の展示も有り。こちらも見逃せません。


G様の巨大な脚部がこんなに間近で確認できるなんて感動です。


↑記念証もゲットできました


昼間のG様も良かったのですが、夜のライトアップされたG様も趣が合って素敵ですね。
昼間も夜間も楽しめて2度おいしい感じ。


20時をまわっていたので急いで帰ることになりましたが、
会場内ではドローンによる演出もあって、まだまだ人が多く残っておりました。


ライトアップされたパビリオンも綺麗
本当に長い一日になりましたが、とても満足できた一日でした。
来てよかったです万博!!


それでは・・・

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